なんでこの俺が?と思ったのもつかの間、同じ中学校から通う知り合いは一番下のクラスで、
(そいつは今で言えば発達障害みたいな感じだが、当時はそんな病名も無く言葉は悪いが知恵遅れと呼ばれていた)
単願受験と呼ばれ「他は受けないで必ず入学します」との条件で受験しているので、ほとんど誰でも入れる受験なのだ。
そいつに授業のノートを見せてもらでたら
『これ、小学生用の問題かよ!』
とツッコミたくなる程低レベルな学習内容で、これじゃあ公立高校を受験した自分が進学組に入るのも納得だ。この時生まれて初めて学業で優越感を持ったのだった。
一年生最初の中間テストでは大して勉強もせずにクラスで2番の成績を取り、『アイツは頭が良い』とクラス中から羨望の眼差しで見られる事になったのだ。