大人でも子供でも『慣れ』とは重要だと思う。
太郎の塾通いも最初は嫌がっていたけれど、数回こなせばそれが日常になり、今では文句も言わずに通っているみたいだ。
それでも宿題は相変わらず出されているので、夕方帰宅後に宿題を見てやる事が日課となっている。
余所の塾のシステムは分からないが、太郎の通っている塾では国語はテキストの答案が渡されず、記述問題など親が正誤の判断がつかずに丸つけが出来ないのだ。
算数に関しては答案があるので丸つけが容易だが、国語は親まで試されているみたいで仕上げるのに時間がかかってしまう。
ある時など太郎が一生懸命考えても答えがわからず私にアドバイスを求められ、必死になって答えた解答が全く違っていた時は親の威厳などあったものではない。
それでも数十年ぶりだが(小学生レベルの)勉強してみると、少しずつだが楽しく感じてきたみたいだ。
これも慣れの成果かもしれない。
もっとも、今さら勉強の楽しみを知ったところで、どうしようも無いけれど、生まれて初めて学ぶ楽しさに触れられたような気かする。
もっと早くに知っていれば私の人生ももう少しはマシだったかも知れませんね。