手数料の高さだけは忘れる訳もありません。
何故なら当時の株価を知る手段は、翌日の新聞か証券会社に電話して株価を聞く以外には方法がありません。
今では考えられないぐらいアナログな時代です。
もっと東証一部上場銘柄ならばその日のうちに短波ラジオか東京12チャンネルの株式番組で知る事もできたのですが、なにしろ東証二部や店頭株式は翌日の新聞だけが頼りなのです。
『証券会社に電話すればいいんじゃない?』
と思うでしょうが、電話を入れると担当の営業マンからの営業トークが長いので、いい加減辟易して此方からの電話は売り買い以外は一切しませんでした。
どこくらい面倒くさいかと言えば、現在の先物取引の営業や不動産投資(ワンルームマンションなど)の営業と同じぐらい面倒くさかったのです。