ここら辺からは糸の切れた凧のようになって連日株価が上昇していきます。
金銭感覚も次第におかしくなってゆき、最初の頃は数万円の利益が出る度に
『ノートパソコンや大画面テレビが買えるかな?』
とワクワクしていたのに日々の利益が十万円を越え始めた頃には、株価が上がるのが当たり前のような感覚になり、
『なんでストップ高とかあるのかな?これさえなければ一日で四十万以上稼げるのに』
などと常軌を逸した感覚になっておりました。
(ちなみに値幅が4000円は株価が一万五千円以上の時です。ですので単純計算しても購入金額の三倍に膨らんでおりました)
相変わらず株価の上昇基調は変わりませんが、朝昼の食事でファミレスに行く以外、外出しない生活に変わってきました。
金銭感覚の麻痺もありますが、時間の感覚も麻痺と言うよりもズレが生じていたようです。