それもそのはず、就職氷河期とよばれる時にちょうど卒業にあたってしまった訳ですからね。
元々鼻っ柱の強い女の子だったのです。
が、親の言うことに従った為にアニメ関連どころか、どこにも就職先が決まらずに大学出てすぐに家事手伝い。
直前までのバブル景気を見ていた親の世代は
『そのうち景気も上向くだろう、そうすれば社会情勢も変わるだろう』
などと楽観視していたのだと思われます。
しかし年々厳しくなるだけで、面接試験を受ける気力も削がれていきます。
当時、この子のお父さんは東証一部上場の機械メーカーにお勤めされていたので本人も
『娘が扶養家族になっているだけで税金で優遇されているんですよ』
なんて言っており、まだ余裕を感じられました。