その後受験の日にちが迫ってくるに従ってスイミングも休みがちになってきます。
土曜日がレッスン日でしたが、通っているのが私立小学校なので授業があったのかも知れません。
そして二月に入り彼の目指す早稲田高等学院の試験日も過ぎた頃にスイミングに来た彼と会いました。
私「試験どうだった、出来た?」
彼『実は受験諦めました』
私「えー、あんなに頑張ったのに?」
彼『はい、学校の先生と親とで話し合った結果です』
私「どっちが反対したの?」
彼『親は僕の意志を尊重してくれていたけれど、落ちたら公立に行く事だけは反対だったので・・・』
私「そっか、そんな事情があったのか」
彼『でも、完全に諦めた訳でも無いし高校入試でリベンジします!』
私「その時まで応援しているからスイミング辞めても報告に来いよ!」
彼『落ちても必ず報告します』
こんな出来事が二年前にあったのです。太郎は三年生だったので彼は今中学二年生です。
他人事ながら彼ならきっと早稲田高等学院の試験もパスしていたんじゃないかなと今でも思っています。
学校側が阻止したのか、親の意志なのかはここの段階では分かりかねますが、この話には後日談があり、彼のお母さんとお会いする機会があり、息子さんの話が出来たのです。