土地柄なのかはわからないけれど、渋谷や青山などでは商売がしづらく、上野や池袋に当たれば良く売れたのだ。
これはその土地ならではの事情もあるのだが、上野あたりは茨城や栃木から出てきた人が多く、池袋は埼玉からの人が多いのでセールスに断り慣れていないのだろう。
ちなみに7セット売れれば21000円の売り上げから、販売員の取り分は半分の1500X7=10500円だ。
平均時給が400円から500円の時代だから実働3時間でこれだけ稼げれば破格の待遇だ。
こんなに旨い仕事はほかには無いだろう。
しかしこのチケットのカラクリは映画を 観る事は出来るのだが、『日時と場所が指定されている』のだ。
もちろん販売する時にはこの事は必ず告知するのだが、この部分をいかに上手に伝えるのがセールスのテクニックで、アンケートと称しながら世間話を織り交ぜながらトークするので頭に入らないのだろう。
売る側はここが重要なポイントなので伝えているが、買う側は『どこの映画館でも好きな時に使えるチケット』と勝手に勘違いして後日に現実を知らせれる訳なのだ。