しかし先生の努力と、流石に留年はイヤだったので何とか3年には進級できた。
クラスはA組となり最下層になってしまった。
しかも進学組ではなく一般クラスなので簿記の授業が増えてしまったのだ。
一般クラス連中は一年生から簿記をやっていたのでわけ無くこなせるが、進学組からの落ちこぼれは私と合わせて2人だけは知識も無くまったく授業について行けない。
結局3年生の2学期でソイツと2人で仲良く退学する事になったのである。
今に思えばこんなちっぽけなプライドの為に『高校中退』との学歴で、どれだけこの後に苦労するのかなど十代半ばの幼稚な頭では考え付かなかったのだ。
まあ、私の話なんてどーでもいい事なので大きく本筋から離れてしまったけれど、その後の人生において学歴で苦労(まあ自業自得だか)した分、もし子供が出来たのなら自分の子供だけには
『こんな人生は送って欲しくない』
との思いが強かったのは紛れもない事実であった。